ちょうど1か月前の10月15日のブログ記事「国立大学の入試英語」の続報です。
2020年度から2023年度までの共通テストではマーク式と民間試験が併存し、どちらを利用するかは大学側の判断に委ねられていますが、国立大学は足並みを揃えて両方を課すことを決定しました。
国立大学を志望する場合、受験生はセンター試験型のマーク式テストと民間試験の両方の対策が必要となります。
まだ、どの民間試験が採用されるかは決まっていません。
大学入試センターが複数の民間事業者を公募して決める手順になります。
先日、その応募基準が示されました。
事業者となる条件として、
・国内で2年以上、検定試験を実施している実績
・毎年度、すべての都道府県で試験が実施できること
・試験の内容が高校の学習指導要領の内容と合致すること
などを挙げており、来年3月末には決定する見込みです。
なお、「すべての都道府県で実施」という要件については、当面は緩和され、ブロックで実施していれば応募できるようにしており、多くの事業者に参加してもらいたいとの姿勢を感じます。
いずれにしても、この共通テストの民間試験は、高校3年で2回まで受験でき、その成績が大学に通知される仕組みなので、例えば、高校2年で英検準1級に受かっていても、その成績は使えません。
その場合、高校3年で英検1級に受かるような受験生はいいのでしょうが、TEAPなどほかの民間試験を活用するか、英検準1級を受験しなおすか、そういったこれまでは考える必要のなかった受験戦略を考える必要が出てくるのではないでしょうか。
引き続き、共通試験の動向には注目です。