6月12日(火)、国立大学協会は「大学入学共通テストの枠組みにおける英語認定試験及び記述式問題(国語)の活用に当たっての参考例等について」を取りまとめ、公表しました。
その中で英語認定試験の活用について、次のとおり示されました。
最低英検準2級レベルをクリアしたうえで、可能な限り上を目指しておいた方がよいのは間違いないのですが、準1級と1級の差が5点程度しか変わらないといったことも出てくる可能性がありますね。
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①英語認定試験を出願資格とする場合
出願資格とする水準の具体的な設定については、各大学・学部等が主体的に定めることとし、設定に当たっては、「他の教科・科目との関連性 も踏まえ、受験生の受験機会の確保について十分に配慮」し、英語認定試験の結果のみによって受験機会が著しく狭められることにならないよう留意することが望ましいとしたうえで、具体的には、各大学・学部等の方針により、CEFR対照表に基づき、その 一定水準(例えばA2)以上を受験資格とすることが考えられるとしている。
②英語認定試験を加点方式とする場合
英語認定試験の結果に基づき共通テストの英語の成績に加点する点数の具体的な設定については、各大学・学部等が主体的に定めることとし、設定に当たっては、「英語4技能の総合的な評価 を重視するというこのたびの改革の趣旨を踏まえつつ、制度の大幅な変更による受験生や高等学校教育への影響を鑑み、英語全体に占める認定試験の比重については適切なものとなるよう十分に考慮」することが望ましいとしたうえで、具体的には、各大学・学部等の方針により、英語認定試験の結果に基づく 加点の点数を CEFR 対照表に基づく水準ごとに定め、その最高点が共通テストの英語の成績と合わせた英語全体の満点に占める割合を、英語4技能学習のインセンティブを与える観点から適切な比重(例えば2割以上)となる ようにすることが考えられるとしている。
なお、加点する点数の設定方法については、従来から一般入試の個別試験や推薦入試等において民間検定試験を活用しており、素点による水準の対照についての実績と知見がある場合などには、各大学・学部等の判断により、 各英語認定試験の素点に応じて、CEFR対照表に基づく水準を細分化した段階を設けて、段階ごとの加点の点数を定めることも考えられるとしている。
③出願資格と加点方式を併用する場合
各大学・学部等の方針に基づき、英語認定試験の結果について、出願資格としての一定の水準(例えばCEFR対照表のA2)以上を設定するとともに、それを超える水準(例えば B1 から C1 以上又は C2 まで)ごとに加点する点数を定めて共通テストの英語の成績に加点するものである。
これらの具体的な設定については、①及び②の場合に示した留意点を踏まえて、各大学・学部等が主体的に定める。