日本の知の巨人が、シンギュラリティ大学で語る「破壊的テクノロジーの波」と「シン・ニホン」というタイトルのネット記事で、ヤフージャパンのCSO(チーフストラテジスト)・安宅和人氏が語られていた問題意識や時代感覚に共感するところがありました。
・いま私たちが産業革命並の変化の中にいる、歴史的な瞬間にいるのは確実。データ・AI、モノづくり、生命科学の革命的な変化が起きる兆候。
・この変化の中で生き残るのに大事なのは、データ活用と処理力、そしてヒトだが、いずれも日本は勝負になっていない。日本はそもそも教育プログラムにデータサイエンスがなくて、日本の子どもたちは、相手がマシンガンを持っているところに空手しか習っていないという感じ。
・日本で最も問題なのは、中間管理職や経営層が、いまどのくらいの確変モードなのか理解していないこと。いまは古いアセットを持っていない人ほど強いので、とてつもない下剋上が起きる可能性。
・データはない、使う場所はない、技術はない、人はいないで、いま日本は『黒船』がやってきた時代、164年前と同じ。情報産業革命の到来を予知して頑張っていたのはアメリカと中国だけで、日本は認識できなかった。日本はすでに1回戦敗退。
・日本には巨大な『伸びしろ』がある。第1の波は乗り遅れたが、第2の波、データ・AIの二次利用が勝負。そこで大事なのは妄想。『この国はスクラップアンドビルドでのし上がってきた』。もう一回やり直そう!
そんな感じのことが書かれていたわけですが、これから娘自身が将来を切り拓いていく選択をなかで、こういった問題意識や時代感覚を共有できるよう、視野を広げてあげるきっかけを与えたり、灯台になってあげたいなと思います。
ちなみに、私の記憶が間違っていなければ、以前別のところで安宅さんのお子さんは渋渋に通われているというお話をされていて、渋父だ!と勝手に親近感を持たせてもらっています。