東京医科大学の裏口入学事件は、贈収賄も絡んで、驚きでした。
今回のような贈収賄は論を待たず絶対悪なのですが、昔は、私立の医学部の裏口話はよくあったよなぁ、おおらかな時代だったのかなぁ、と思ったりもしました。
私立学校の場合、公表はしていないくても、単純に試験の成績だけで合否判定するのではなく、学校関係者や卒業生の子弟、在校生の兄弟に対して一定割合で優遇して合否判定しているケースはあると思っています。
法律違反を犯すようなことは絶対にダメですが、この事件が明るみになり、そうじゃなくても、何らかの下駄をはかしてもらって入学したのではないかと思っている人は、気まずい感じになっているんじゃないかなと想像する訳です。
私立大学において、ペーパー試験の点数以外の要素が合否判定に加えるのはダメだと、やるんだったら公表しろ、公表しないんだったら「裏口」だと言って一括りに糾弾してしまうのは、私的には、ナイーブ過ぎやしないかと、思うわけです。
私が捻くれているのかもしれませんが、「私立の場合、答案用紙の名前に点数がつく受験生と、そうでない受験生がいるのは、仕方がない。」と本気で思っているので。 その代わり、やるなら黙ってやってほしいです。
でも、世間の趨勢は、確実に、そういうのを許してくれなくなってきていますよね。
はい、私のこの記事もきっとご批判を受けるんでしょうけど。
「何でもオープンで平等であるべし」みたいなのって、綺麗なんですけど、幻想だと思うんですよね。
ますます、私立大学は、AO入試や推薦入試、面接試験を課してやっていくしかないかもしれませんね。
疑いだしたらきりがないですが、国公立の医学部の地域枠とか、推薦入試とか大丈夫なんでしょうかね 私の中では、私立はいいけど、国公立はダメなんです。
最後に、冒頭の東京医科大学に裏口入学した学生さんについて書いておきます。
ものすごい風当たりを受けていると思います。
退学ならまだしも、自殺しないか心配なくらいです。
私は、その学生さんには、医学の道を頑張って欲しいと思います。
なんなら首席で卒業するくらい頑張って欲しいです。
そして立派な医師になってほしい。
現行入試制度のアンチテーゼを示してやるくらいの気持ちで。