ゴルフ部のない神奈川・聖光学院から東大に現役合格した井上達希さんは、ゴルフの日本ジュニアに3年連続出場、国体少年男子の部個人戦26位というゴルフに達人です。
そして、達希さんの父はプロゴルファーで東大ゴルフ部コーチの井上透プロです。
私は達希さんの合格の大きな要因の1つは、透プロがコーチしている東大ゴルフ部の先輩と一緒に練習をし、東大生を身近に感じられていたことではないかと考えています。
また、透プロは東大入学を果たした愛息を見て、
「(東大合格に向けた受験勉強と)ゴルフの上達法と似ている点が多い」、
「志望校に合格するには弱点を探し出し、その弱点を克服する方法を徹底的にこなしていく。それを何度も積み重ねる。」
「ゴルフのスコアアップのためにも、70点の得意分野を80点、90点にする必要はない。それより30点の弱点を70点に上げていく作業が必要」
と話しています。
東大に合格するには、まず5教科7科目で高い平均点を求められるセンター試験の突破が必要で、「ゴルフも東大合格も、結果を出すための論理的な思考は変わらない」と言うのです。
東大受験というと難問が解けるようになる必要があると考えがちですが、私も透プロと同意見で、センターレベルの問題を9割解ける基礎が大事だと思います。
東大は2次試験のウエイトが大きいので、どうしても2次試験に目が行きますが、東大を含め国公立大学は、やっぱりセンター逃げ切り型の戦略が王道だと思います。