東京大学の推薦入試は正念場ですね。
ペーパー試験だけでは獲れない優秀な人材の確保を目指しているのでしょうが、応募のハードルが高わりに、合格しにく入試になっており、本当に推薦入試で人材を確保する気があるのか疑わしいと言わざるをえません。
東京大学の推薦入試に対応するためには、かなり受験生の準備にかかる負担が大きいので、実際には、推薦合格のレベルの受験生であっても、推薦を回避して一般入試一本勝負、または他校へ流れる現象が起き始めているのではないでしょうか。
昨年の推薦入試合格者は69名でした。東京大学からは公式に100名以上獲りたいという発信も行われています。ひょっとすると、今年は本当に100名以上の合格者を出すつもりがあるのかもしれませんが、優秀な人材に受験して貰わないことには、それを達成することは難しいでしょう。
今年、2019年4月入学予定者の推薦入試の応募状況を見ると、経済学部の定員10名に対して応募者はたったの2名です。文学部も定員10名に対して応募者は8名。全員合格させたところで既に定員割れが確定です。
昨年の推薦入試で、経済学部は定員10名に対して応募者10名でした。全員合格か?という期待が高まりますが、蓋を開けてみれば、合格者はたったの4名でした。
文学部も定員10名に対して応募者18名でしたが、合格者は5名にとどまりました。
募集要件をクリアし、出願するだけでも大変なのに
今年、昨年同様の結果になれば、推薦入試は失敗に向かうんだろうなと思います。