緑鐵受験指導ゼミナールを創業、無名校から多くの生徒を、東大をはじめとした難関大合格に導いてきた、精神科医の和田秀樹先生のインタビュー記事から印象に残ったところの抜粋メモです。
〇模試の偏差値を上げたところで東大には合格しないが、入試で合格最低点を取れば合格。(理科III類を除けば、2次試験で6割も取れれば合格。)
〇私立の早慶レベルでも試験科目は小論文を除けば2、3科目の場合が多いので、そこだけに集中すればいい。さらにそれぞれの入試の傾向をよく分析すれば、出ない問題は最初からやる必要がないので、負担はかなり少なくて済むはず。
〇模試の偏差値にとらわれず、志望校の過去問で何点取れるかというところに主眼を置くべき。この発想さえあれば絶対に合格できる。
〇根性主義の塾で浴びるように勉強させられてくる子も多いが、「この科目は塾に行くが、この科目は家で過去問を解いたほうが力が付く」などと自分で判断し、最短距離で合格してくるタイプも結構いる。そして入学後、そして社会人になっても伸び続けていくのは、圧倒的に後者のタイプ。
〇親御さんが積極的に情報収集することが大事。勉強法の本を何冊か読んで、自分の子どもに合いそうな方法を探してみるとか、今の塾で伸び悩んでいるならほかの塾の資料を集めて転塾を検討するとか、労力やお金をかけなくてもできることはたくさんあるはず。ブランドだけを安易に信用し、長いものに巻かれておけば大丈夫と思うのは間違い。どんなに合格実績の素晴らしい塾だって、第1志望に受かっているのはせいぜい3割くらいで、7割は不合格。
〇受験勉強で苦手科目を根性主義でなんとかして平たい人間をつくるのではなく、得意科目を伸ばし、苦手科目ができなくても入れるようにしようという発想だ。それが一番発揮しやすいのが東大の入試。
情報収集だけは頑張りたいと思います