これはけっして、塾の姿勢が悪いというつもりで言っているのではありません。
私自身も娘を含めた家族もサピックスに通わせてよかったと思っています。
そのうえで、最近、あらためて感じているのは、塾は商売だということ。
そして、サピックスは御三家に入れてなんぼの塾だということ。
この時期になると、開成、麻布、桜蔭、女子学院を受ける生徒、
特に手が届くか届かないかというところにいるような生徒に対して、
塾が手厚く対応するのは当たり前です。
偏見かもしれませんが、
女子だと、豊島岡や渋谷系、浦和明の星などを志望している生徒に
塾は冷たいというか、あまり手をかけなくなるのも自然体だと思うのです。
だって、娘の通うサピックスでは、
これらの学校への合格者を何人出したかは塾の実績、
来年以降の「営業」にプラスになりませんから。
初めからこういった学校を志望する生徒については、
どこかの学校に引っかかってくれていればいいという程度なんだと思います。
どこも合格しないと苦情になるかもしれませんので、
どこかの学校には引っかかってもらわないと困りますが、
豊島岡も浦和明の星も鷗友も頌栄も御三家でないので一緒なんでしょう。
だからと言って、塾が手を抜いているというつもりはありません。
塾が追い込みをかけなくても、これまでどおり、
普通にサピックスのレールの上を走らせておけば合格する、
という確信のもとで自然体で接してくれているのだと思います。
多くのサピックス生は御三家を目指して、そのレベルの勉強をしてきています。
ここにきて御三家を目指さない生徒は、
もう御三家レベルの追い込みは必要ないということなのかもしれません。
過去問演習をしながら、しっかりとこれまでの復習で弱点を潰していけば十分だとすれば、「冷たい」という表現を使いましたが、最短距離を進ませてくれているものと信じています。
仮に、うちの娘が桜蔭を受験すると言ったら、強化選手に選ばれたに違いありません。
自然体では受かりませんし、受かればサピックスの宣伝にもなりますから。笑