サピックスの「教科別入試問題分析」によれば、
2016年中学入試問題の出題傾向のポイントは、概ね次のとおりです。
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【算数】
・立体図形の出題の広がり
男子難関校から共学校や女子校へ
・場合の数の難問
大問の最後の問題は難しくても、部分点を稼ぐ
・ニュートン算の出題増加
・文章題では比と割合・速さの2分野からの出題が主流
・昨年多く出題された消費税絡みの問題はあまり出題されず
(来年は10%への増税直前で消費税の話題が高まるとまた出題が増えるかも)
【国語】
・論説文では、日本社会の問題点を考察する文章が目立った。しかも、身近な話題から始め、実感を伴った結論を導こうとする説得力のある文章が主流。
・物語文では、人間関係を描いた物語が目立った。中でも、うまく立ち回っていた登場人物がぶつかり合うのを厭わぬように変化していく姿を描いたものが印象的。
・今年も非常に多くの学校で言葉の意味や使い方について出題。
・傍線部がどういうことを言っているのか問う問題も頻出。比喩的な表現、感覚的な表現、俗な表現を分かりやすく言い換える問題。
【理科】
○物理分野
・バネの難易度上昇、浮力と物体運動の出題率大きく上昇。
・LED、ダイナモ、コンデンサー問題の定番化。
・電熱線の発熱に関する出題の増加
・右ねじの法則を利用した電流と磁界に関する出題の増加。
○化学分野
・水溶液や気体の性質に関する出題の大幅な増加
・燃料電池に関する出題
・実験器具や装置についての出題
○生物分野
・植物に関する出題の増加
・動物に関する出題が減少するなか、食物連鎖に関する出題は増加
○地学分野
・天体関連の出題が減少し、地層関連、特に火山関連の出題が増加
【社会】
○地理
・手間や時間のかかる問題は減少
・頻出データを覚えているかを直接問う問題が増加
・日ごろの地図の活用の仕方、頻度を計る出題の増加
・新幹線問題は昨年に引き続き頻出
・自然災害に関する出題、世界遺産登録地に関する出題の増加
○歴史
例年より多かったのは、
・第二次世界大戦前後の出題
・自由民権運動からはじまる選挙権拡大の歴史
・江戸末期から明治以降の産業発展の歴史
○公民
・選挙に関連する出題の増加。
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結局のところ、
サピックスに通われている方は、
サピックスで取り組んだ問題をしっかり復習し、
身につけていけば大丈夫だと思います。
でも、なかなか復習が追いつかないんですよねー
算数では娘が苦労した分野の多くが頻出分野となっています。
娘に限らず、受験生が苦労する分野を出題しないと差がつかないのでしょう。
女子も立体図形の克服が必須だと思います。
全般的に時事問題に絡めた問題は頻出です。
しかも、ここ3~4年の話題に絡めて出題されます。
「サピックス重大ニュース」の最新版は年末が近くならないともらえないので、
今年のものを購入して早めに読んでおくとよいかもしれません。
そして、親子の会話の中で馴染みのあるものにしておきたいところです。
来年の入試対策では、消費税、燃料電池、選挙、新幹線
に絡みが必須ではないかと思います。
全教科とも夏までに一通り固めておきたいところだと思います
これから夏期講習までは苦手克服に向けて頑張ってください
特に社会は夏以降時間をかけられないので、
早めに仕上げたおいた方がいいですよー