元麻布の国語教師で日大教授の紅野謙介氏の著作「国語教育の危機ー大学入学共通テストと新学習指導要領」(ちくま新書)が話題です。
私はまだ読んでいないので、本の論評はできませんが、大学入試改革では英語だけではなく、国語も随分と変わりそうです。
単に記述問題が出題されるようになるということではなく、国語をしっかり論理的に読み書きできる能力を再構築しようという意図を感じます。
いざ共通テストの問題をどうするかというところでは、苦労がにじみ出て居ますが。
個人的には方向性は全然間違っていないと思います。
「最近の若い人は」とは言いたくありませんが、東大法⇒東大ロー⇒司法試験合格といった人でも日本語を正しく読み書きできない人もいます。ビジネスのコミュニケーションを日本語でも正しくできないって、ヤバいですよね。でも、結構、受験の難関をくぐってきた若い人にも高確率でいるように思います。
これまた、すべてを学校教育のせいにはできませんが、従来の受験の在り方の限界を示しているように思います。
そういう背景もあるのでしょう。学校での国語教育を見直していく機運がでています。学習指導要領も見直すわけですから、個別大学の入試問題、入試傾向にも影響を与えることになると思います。
しかし、意外にみなさん、騒いでいないですよね
先日、「グノーブルの冬期講習」という記事で、国語の講座に着目していたのでは、そういった背景もあるのです。