今年も首都圏私立大学の難化が止まらなったという話が巷に溢れています。
私立大学の定員厳格化で厳しくなった昨年と比べて、今年はむしろ同じか、若干定員が増えているため、本当に難化が止まらなかったのか腑に落ちないところがありました。
「A判定でも落ちる…」今年も私大入試の難化が止まらなかったワケというネット記事の分析は、一言で言うと、大学入試改革を見据えて浪人を回避すべく受験生の安全志向が拡大しているというものです。
これまで東大しか受けなかった層が早慶も受験し、早慶を受験していた層がMARCHも受験するという現象が見られたということであれば、結局、入学できる学校は1つなので、これからまだまだ繰り上げドミノがありそうです。
しかし、実際には、繰り上げドミノは起きているものの、本来合格できたであろう受験生の多くを繰り上げるには至っていません。
その矛盾を説明するものとして、推薦枠を渡しても例年使わない学校が推薦者を多く出してきたため、今年は例年以上に指定校推薦を利用して合格した者が多く、その分、一般入試の合格者を減らさなければならなくなった可能性が示されています。
ある大学では定員の半分近くを指定校推薦で確保していたそうです。
これが事実であれば、来年以降も厳しい状況は続くのではないかと思います。