田村哲夫校長へのインタビュー(朝日小学生新聞)
【メモ】
・アイデンティティーの確立に向けて、学年ごとに次のような目標を設定
・中学1年生のテーマは「人間関係」。コミュニケーションの重視と言い換えてもいいでしょう。私が入学式の式辞で必ず語るのは「単に親しい友人を作るだけでなく、自分とは異なるタイプの人とも意識的に交流を図るようにしてほしい。それが人間として成長する上で重要になる」ということです。
中学2年生では「自我のめざめ」。さまざまな人との交流を通して、他者とは違う自分の個性に気づくことが大切な時期です。
その上で、中学3年生は、自分ならではの独創力を高めようと努め始める「新たな出発点」と位置づけています。
・中学1年生のテーマは「人間関係」。コミュニケーションの重視と言い換えてもいいでしょう。私が入学式の式辞で必ず語るのは「単に親しい友人を作るだけでなく、自分とは異なるタイプの人とも意識的に交流を図るようにしてほしい。それが人間として成長する上で重要になる」ということです。
中学2年生では「自我のめざめ」。さまざまな人との交流を通して、他者とは違う自分の個性に気づくことが大切な時期です。
その上で、中学3年生は、自分ならではの独創力を高めようと努め始める「新たな出発点」と位置づけています。
高校1年生は、他者とは違う自分を意識し、創造的な力を育むために、何か自分なりに熱中できるものを見つける時期です。
加えて、本校が重要なテーマとして設定しているのが「自己の社会化」、つまり自分は社会のために何ができるかを考えることです。ケネディ・元アメリカ大統領は演説で「アメリカという国に何かをしてもらおうと考えるのではなく、全員が、自分がアメリカのために何ができるかを考えようではないか」と呼びかけました。民主主義の根幹を端的にあらわした言葉です。民主主義社会の対極にある奴隷社会の構成員は、何かをしてもらおうということしか考えていません。対して民主主義社会は、構成員全員が、自分に何ができるかを考えて集まる社会なのです。民主主義社会に生きる一人として、その根幹を、高校1年生の段階で意識することは重要なことだと考えています。
高校2年生のテーマは「自由」です。ただし、勝手気ままという意味ではありません。本来のフリーダム、リバティには勝手気ままの意味はありません。「自ら由る」、すなわち自己責任ということなのです。自分の人生を設計する責任者は自分である。その自覚を促したいのです。
高校3年生は「自分探しの旅立ち」。社会で何事かをなすため、自己実現を図るための具体的な進路選択に入ることになります。
加えて、本校が重要なテーマとして設定しているのが「自己の社会化」、つまり自分は社会のために何ができるかを考えることです。ケネディ・元アメリカ大統領は演説で「アメリカという国に何かをしてもらおうと考えるのではなく、全員が、自分がアメリカのために何ができるかを考えようではないか」と呼びかけました。民主主義の根幹を端的にあらわした言葉です。民主主義社会の対極にある奴隷社会の構成員は、何かをしてもらおうということしか考えていません。対して民主主義社会は、構成員全員が、自分に何ができるかを考えて集まる社会なのです。民主主義社会に生きる一人として、その根幹を、高校1年生の段階で意識することは重要なことだと考えています。
高校2年生のテーマは「自由」です。ただし、勝手気ままという意味ではありません。本来のフリーダム、リバティには勝手気ままの意味はありません。「自ら由る」、すなわち自己責任ということなのです。自分の人生を設計する責任者は自分である。その自覚を促したいのです。
高校3年生は「自分探しの旅立ち」。社会で何事かをなすため、自己実現を図るための具体的な進路選択に入ることになります。
田村哲夫校長へのインタビュー(東洋経済、2013年7月8日)
【メモ】
・渋谷教育学園が強いのは英語教育
・面倒見がよいことと、手取り足取り勉強を教えることは違います。本校は最初のうちは宿題も出すし、学校側からの指導もこまめにやりますが、徐々に減らしていきます。基本に据えている教育方針は「自調自考」。最終的には自分で考えて大学受験を突破して社会に出て行ってほしいのです。
・ほかの学校と違うのは始業と終業のチャイムが鳴らないこと。生徒たちには自律的に行動してほしいと思っています。
・生徒個人が「未来に漕ぎ出す力」を備えているのが渋谷教育学園のDNA