2020年度から国立大学の入試で民間の英語試験が採用されることが決まっていまsが、英語の試験全体に占める民間試験のウエイトは1割弱に抑えられる見込みとのことです。
国立大学においては、2020年度から2023年度まで、大学入試センターが作成する試験と民間試験の両方を課す方針を昨年11月に公表しましたが、仮にそうだとすると、明らかに民間試験軽視で、文部科学省の意向に沿った形だけの導入と言わざるを得ません。
民間試験が良いか悪いかの評価ではなく、こんな中途半端に導入するくらいなら、導入しない方がいいと思います。
例えば、大学入試センター作成のマークシート試験の配点が200点満点だとすると、民間試験で最大20点加点され、220点満点の試験を行うイメージです。英検準2級で5点、2級で10点、準1級で15点、1級なら20点がそれぞれ加点されることが想定されます。
英検2級と準1級の差、ましてや準1級と1級の差は非常に大きいものですが、点数換算で5点に過ぎないのであれば、民間試験対策の費用対効果は非常に薄く、英語以外の科目の学習にあてた方がよいと考えそうです。
地方在住者から、民間試験を受けに行くことや、受験料の経済的な負担が大変だという声があがっていますが、最大でも20点のためであれば、わざわざ遠方に受験しに行くのは確かに大変ですし、経済的負担の面でも大変だというのはよくわかります。
どうせ全員に民間試験を課すのであれば、逆の発想で、民間試験の配点比重を大きくしたほうが、負担感がやわらぐのではないかと思います。
いずれにしても、原案のとおりに進むのであれば、娘の大学受験に向けて、特段の民間試験対策は不要で、英語塾の勉強で十分ではないかと思います。